HOMEやさしいギリシャ語の本読み終えた本 11~20
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読み終えた本 11~20

20. Ο Μολυβένιος Στρατιώτης 鉛の兵隊

日本語でも「すずの兵隊/鉛の兵隊」と二通りの呼び方があるようですが、ギリシャ語では「鉛の兵隊」のほうが通りが良いようです。鉛筆のことを "μολύβι" と言いますが、同じ語源ですね。
このお話の中には "κούκλα" (人形)という言葉がたくさん出てきました。そういえばこんな言葉さえ、見るのは初めてです。

19. Το Ασχημόπαπο みにくいアヒルの子

この本ではアヒルのお母さんに「ティナ」、アヒルの子に「ブルーノ」という名前がついています。ギリシャ語版オリジナルかな? 「ティナは今年、初めてお母さんになります」といったあたりや、「あなたはアヒルじゃないし、みにくくもないわよ。わたしたちと同じ、白鳥じゃないの」の山場は、ほほえましくて楽しい場面。ギリシャ語も易しいので、かなり読み取れました。しかし中盤の、ブルーノが家を出て放浪の旅をするあたりは、よく理解できませんでした。残念。

18. Τα Ταξίδια Του Γκιούλιβερ ガリバー旅行記

そもそも童話のシリーズをまとめて買ってしまったのは、この作品が気になったからでした。 "Γκιούλιβερ" って、いったいどう発音するんでしょう? 「ギュリベル」? 「ギウーリベル」? あっ、これって「ガリバー旅行記」のことなのか! と思ったら、読みたくなってしまいまして。正しい(?)発音は、一度ギリシャ語ネイティブの方に伺ってみたいです。

実は私は、「ガリバー旅行記」ってちゃんと読んだことがありません。この本を読んで初めて知ったんですが、ガリバーってロンドンに住む医者だったんですね。ギリシャ語の本で初めて知ることがあったなんて、ちょっと嬉しいです。それから「あなたは誰? ここはどこ?」なんていう言い回しも見つけましたぞ。

17. Η Ωραία Κοιμωμένη 眠れる森の美女

Χρυσές Ιστρίες シリーズのひとつ。少し長めの本を続けて読んだので、この辺で息抜きです。よく知られている古典童話から。"Μια φορά κι έναν καιρό..."(むかしむかし、あるところに…)で始まり、"έζησαν πάντα ευτυχισμένοι."(幸せにくらしましたとさ)で終わる、典型的な言い回しが使われた昔話です。"ο βασιλιάς"(王様)、"η βασίλισσα"(女王様)、"ο πρίγκιπας"(王子様)、"η πριγκίπισσα"(王女様)も登場。

目新しいな、と感じたのは、"η νεράιδα"(妖精)という言葉でした。ギリシャ神話で「ネレイデス(複数)」というと海のニンフのことで、現在では "η Νηρηίδα" とつづられるようです。"η νεράιδα" も実は同じ語源らしいのですが、こちらはもっと一般的に「妖精」を意味するみたいです。もちろん "η νύμφη" (ニンフ)という言葉もありますが、こちらはニンフのほかに「蛹(さなぎ)」という意味も加わっていたりして、なかなか不可思議なのでした。ほかに、
「何をしているの、おばあさん?」
「糸を紡いでいるのさ」
というところ、おばあさんの答えが "Κλώθω" の一語で済んでしまうところも面白いです。クロートーっていう女神もいましたよね。

16. Ο Ρωμαίος και η Τιτίκα ロメオスとティティカ

4~7歳向け。フランスで出版された絵本のギリシャ語版。Σύγχρονα Παραμίθια(現代童話)シリーズのひとつ。

「ロメオスは、りっぱなひげと、大きなしっぽと、たくさんの夢をもった小さなネズミでした。本棚のところの穴に両親と一緒に住んでいましたが、毎日がとてもたいくつ。なぜなら、外に出て遊んではダメ、といつも言われていたからです。それもみんな、ティティカのせい。ところでティティカって何? ロメオスは、まだ見たことがありません。あるとき、両親が出かけている間にロメオスは…。」

メーリングリスト ellinika で、梅さんが「ギリシャで買ってきたのですが、訳してくれませんか」と投稿されていた本。なるべくたくさんの本を読んでみたかったので、このたび貸していただき日本語に訳してみました(日本語訳は私的に作ったもののため、公表しません)。

4~7歳向けとのことですが、初めて見る語が続出で、辞書が無ければとても読めないレベルのものでした(それはとりもなおさず、私の語彙レベルが3歳児並だってことの証明ですね。早く大人になりたいです…)。今回は日本語に直していく必要もありましたし、約一ヶ月かけて辞書と首っ引きで読んでいきました。これは多読の方法には反しますが、読んだ本の実績ということで語数はカウントしちゃうことにします。意味を拾いながら読み進めてみると、ギリシャ語らしい表現がいくつも見つけられて、とても興味深い文章でした。例えば、ねこが "にゃおんと鳴く" という意味の動詞で、νιαουρίζω なんて言葉があるんですね。これ、発音すると「ニャウリーゾ」ですよ。ギリシャの猫は「ニャウ」とか「ニャオ」って鳴くんですね。こういうのって、初めて知るとめちゃくちゃ嬉しいです。

お話の内容も面白く、先を知りたいという気持ちに後押しされて、後半は時間のあるときに一気に読み進めることができました。お話が頭に残っているうちに、もう一度読み返してみるといいかもしれません。もう少し力がついて、語彙が増えてきたら同じシリーズの他の本にも挑戦してみたいと思います。

* 2003.06.25 追加

15. Έναν Αύγουστο στις Σπέτσες ある8月、スペツェスにて

「ジョン・パパスはニューヨークに住む実業家で、ギリシャ系アメリカ人。今年は妻のフランシス、娘のエヴァとともにギリシャのスペツェス島へバカンスにやってきた。ところが、エヴァは始終ゆううつそうにしている。口を開けばジョンとはケンカばかり。島でも、エヴァはいつも一人で出かけてしまう。「まだ子供なのよ」と、妻のフランシスは言うけれど…。」

ギリシャ語テキスト "Επικοινωνίστε Ελληνικά" (全3巻)のサイドリーダー、"Ιστρίες σε απλά ελληνικά" シリーズのひとつ。レベル1~5まで一冊ずつ出版されているようで、これはレベル2とあります。テキストの第2巻までに学習する文法と単語をしっかり身につけていれば、たぶん読めるレベルのもの。分かりにくい単語は、脚注にギリシャ語で簡単な説明が添えられていますし(たまにイラストつき)、巻末にも希英の単語帳としてまとめられているので、初めて見る言葉でもかなり理解できるようになっています。

とはいえ、テキストで習ったものを全部覚えているかっていうと、なかなかそういう訳にはいきませんよねー。この本は3年前に、ギリシャ語教室の先輩から旅行のおみやげとしていただいたもの。当時、さっそく読んでみようと思いましたが、語彙力がまったく足りなくてあえなく挫折。

悔しかったので去年、とあるツテで2ヶ月だけ個人授業を頼んだとき、「このテキストを読みたいんですが」ということにしました。しかし、その頃少しギリシャ語にブランクがあったため、文法も単語も忘れかかっていて、読むというよりはほとんどリハビリ。辞書と首っ引きでようやく半分を消化しましたが再びギブアップ。また本棚にしまいこむことになってしまいました。

そして、満を持しての(?)三度目のチャレンジです。今回ようやく全部読み通すことができました。さすがに読み疲れはしましたが、達成感が爽快。「読んだぞー!」って。お話もまぁまぁ面白かったです。後半で、あんな事件が起きていたとは…。前半のページは、以前辞書で調べた日本語訳の書込みが盛りだくさんで、これに助けられながら読み進められました。後半は脚注と巻末の単語帳だけでもOKでした。学習者向きに書かれているだけあって、基本的だけれど重要な表現が多く使われていたようです。

このシリーズの、ほかの本はないかと探してみたところ、アテネ大学付属の Modern Greek Language Teaching Center のサイトで、Bibliography のページにリストがあるのを見つけました。入手できればぜひ読んでみたいと思います。

14. Η Δαχτυλίτσα おやゆびひめ

少し長めのお話ですが、気をつけてゆっくり読めば分かる部分が多いです。前に「ねずみのミナさん」で見かけた、"ποντικίνα"という言い方がここでも出てきて、あっ、と思いました。

本を読んでいて気になった言葉、初めて覚えた言葉が、別の本にも出てくるととても印象に残ります。このページにはまだ書いていませんが、同じシリーズで「にんぎょひめ」も読みました。そこで初めて知った、"μάγισσα"(魔女)や"πρίγκιπας"(王子さま)という言葉も、「おやゆびひめ」でまた確認することになりました。このシリーズを読んでいったら、またお目にかかることになるかも。

13. Ο Λύκος και τα 7 Κατσικάκια おおかみと七匹の仔やぎ

Χρυσές Ιστρίες シリーズのひとつ。スペインの Editorial LIBSA で出版されたもののギリシャ語版で、著者や挿絵のクレジットがありません。

一冊の分量が少し多いので、すらすらと読める文とよく分からない文が半々くらい、という印象。でも知っているお話だということで、勢いも手伝って読めてしまうようです。話の内容が分かっていると、初めて見る単語でも、たぶんこんな意味だろうと見当が付くのは面白いと思いました。へえ、ギリシャ語ではこう言うんだ~、というものがひとつでも見つかればもうけもの。

12. Η Αλεπού きつね

9. 木11. こむぎと同じく四季シリーズのひとつ。きつねたちの家族の一年のお話。レベルはだいたい他のものと同じくらいで、ときどき分からない部分があります。でも、最初のページに「冬はとても寒くて長い。いつ終わるの?」という言葉があって、最後のページで「冬はとても寒くて長い。でも、いつかは終わるよ…」と、対応する文章があったのでちょっと幸せな気持ちになりました。ああ、最後まで読んでよかったな、という感じ。

11. Το Στάρι こむぎ

9. 木10. ねこと同じく四季シリーズのひとつ。小麦粉でお菓子を作るときに、いつもお母さんがしてくれた"こむぎ"のお話。種をまいて、育てて、穫り入れて、パンやお菓子になるまで。 込み入った話もあるので(?)、少し多めの語彙レベルが要りそう。挿し絵に手伝ってもらって、なんとか話の内容が分かる感じ。お母さんの語りがほとんどなので、過去形も多いです。


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