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January 2007

January 28, 2007

17. ピュロス

7月24日(月)の日記、続きです。

メソニから北へ9km、ピュロス Pylos (現代語読みでは ピロス)の町に到着しました。今日はここに泊まります。
現在は人口 5,000人ほどの小さな町ですが、歴史的にはとても重要な場所でした。

Pylos (Wikipedia)
 http://en.wikipedia.org/wiki/Pylos

古くはホメロスの叙事詩『オデュッセイア』(第一歌、80-95)の中で、「砂浜の国ピュロス」と歌われています。
オデュッセウスは、トロイア戦争が終わっても長い間帰国することができませんでしたが、国に息子のテレマコスを残していました。成人したテレマコスが、父の消息を聞くためにピュロスの老王ネストルを訪ねて行くという場面が描かれています。

ネストルはトロイア戦争に参加した最年長の王で、彼の宮殿だとされるミケーネ時代の遺跡が、ここピュロスにあります。

The Palace of Nestor at Englianos
 http://www.culture.gr/2/21/211/21107n/e211gn01.html

また、ギリシャ独立戦争のときにもここが重要な舞台になりました。ピュロスの町があるナヴァリノ湾で、1827年、英仏露の連合艦隊がトルコ・エジプトの艦隊を撃破して、ギリシャの独立を決定的なものにしました。「ナヴァリノの海戦」と呼ばれる戦いだそうです。

Battle of Navarino
 http://en.wikipedia.org/wiki/Battle_of_Navarino

町から歩いて行ける丘の上には、オスマン・トルコ時代に作られた要塞、ニオカストロがあります。

Castle of Pylos - Niokastron
 http://www.culture.gr/2/21/212/21205a/e212ea06.html

遺跡の紹介などはあとでゆっくりすることにしまして、まずはホテルにチェック・インしてゆっくり休憩とお昼ご飯です。

Hotel Miramare
 http://www.hotelsofgreece.com/peloponessos/miramare/index.html

Bクラスのリーズナブルなホテルです。

お部屋からの眺め。ホテルの前が、すぐ海です。

ナヴァリノ湾内なので、波もなくおだやか。誰でも海水浴ができます。

ホテルからすぐ、港のところに何軒かのタヴェルナが並んでいたのでここでお昼ご飯を取りました。
キュウリとトマトのサラダ

タコのグリル(左)と、エビのサガナキ(右)。
エビのサガナキは、トマトソースとチーズで煮込んだエビを、オーブンで焼いたもののようです。
美味しかった~。

日没のころ。ナヴァリノ湾は、スファクティリア島という細長い島で堰きとめられるような地形をしています。
だから、日没はこんなふうに湾の向こうの島影に日が沈んでいくように見えます。

Σφακτηρία (Google Maps)
 http://maps.google.com/maps?ll=36.933333,21.666667&spn=0.1,0.1&q=36.933333,21.666667

湾から外海への切れ目を、ヨットが走っていました。

ヨットがやってくるのをじーっと待って、撮った写真。

ピュロスの要塞、ニオカストロです。時間的にもう閉まっていて、中に入ることはできませんでした。

日が落ちるころになると夕食どきです。港のタヴェルナに人が集まってきて、にぎわい始めます。

日没…。

ピュロスでも古代劇の上演があったようです。
ギリシャ、オランダ、ベルギー、ドイツの高校生による上演で、アイスキュロスの『アガメムノン』。
場所はニオカストロで、27日の上演。残念ながら見ることはできませんでしたが、こんな舞台もあるんですね。
終わってしまったコンサートのポスターに重ね貼りされているというのがご愛嬌。(Ηλίας Κλωναρίδης という人みたいです)

ピュロスの八百屋さん。
昼食が少し遅かったので、夕食は果物と、隣のパン屋さんで仕入れて軽く済ませることにしました。

部屋に戻って夕食。パン屋で仕入れたクリームパイ(手前)とティロピタ(右:チーズパイ)。
パイはレンジで温めてくれました。お店の奥さんが、
「熱いわよ~」
と言って手渡してくれたのが、なんだか嬉しかったです。

おだやかに過ぎたかのように見えるピュロスでの午後。
しかし、実はちょっとしたトラブルがあったのですが、…それは次回のお楽しみ!

16. メソニ

7月24日(月)の日記、続きです。

地図の遺跡マークを頼りに、メソニ Μεθώνη に立ち寄ってみました。

The Castle of Methoni (ギリシャ文化省)
 http://www.culture.gr/2/21/212/21205a/e212ea08.html
Methoni, Messenia
 http://en.wikipedia.org/wiki/Methoni%2C_Messenia

家々の間をぬって、パッと目の前が開けてみると…、とっても穏やかなビーチが!
そしてその向こう側には崩れ落ちたお城のようなものが見えます。
「おーっ、すごい!」
と、思わず声を上げしまうような感じでした。
あまり下調べをして行かなかった場所なのですが、こんな場所があるとは驚きでした。

駐車場もある程度の広さがあり、ビーチにはシャワーやビーチチェアも設置されていて、よく整備された海水浴場でした。
2005年に行った、トロ Τολό ほどの海水浴街的なにぎやかさはなく、静かでとても気持ちのいいビーチです。

(panさん撮影)

周辺にはおしゃれな感じのするカフェも何軒かありましたので、そこで少し休憩しました。
日差しがまぶしくて…、店内から外を撮影すると、どれも白飛びしてしまいます。(^-^;)

(panさん撮影)

メソニの小さなホテルか、タヴェルナ。入ってはいませんが、あんまり可愛かったので写真だけ撮ってきました。
左の方にお料理の写真と、メニューの立て看板が出ていますね。

町の様子です。

車を移動させて、城塞見学へ。かなり立派な遺跡なのに、入場無料でした。
ちょうど真昼時だったので、暑い暑い。写真は城塞の一番外側の壁と、堀です。

案内板も出ていました。
立地的に重要なのでしょうか、古くは紀元前7世紀からビザンチン時代、その後の占領時代を通じて、要塞として使われてきたようです。

入り口へは、アーチ状の橋脚のある長い橋がかかっています。

橋を渡り終えても、すぐに内部へは入れません。
幾重にも壁がめぐらされているので、かなり長い距離を歩いていかないとなかなかたどり着けないようになっています。さすが、要塞ですね。

肌に刺さるような日差しを避けて、石壁の日陰に入るとひんやり。
ときどき休憩しながら歩かないと、あっという間に熱射病になってしまいそうです。
日陰に、観光客の皆さんが鈴なりになっているでしょ?

ようやく内部にたどり着きました。
中は広い空き地になっていて、建造物がたくさん残っているというわけでもないのです。
ということは…、日陰がとっても少ないんです! 暑いよ~。

遠くの方に、反対側の城壁が見えています。
あまりの暑さに、もう満足したから帰りたいな~と思っていた私なのですが、連れのpanさんが、きらきらする目で訴えてきます。
「あっち側の壁まで行きたいの…?」

体力を消耗しないように、もはや無言で歩き始める私たち。
でも、海はとってもきれいでした~。

フラフラになりながらも、ようやく反対側(岬の先端)までたどり着きました。
この先は、城塞の砲台があるのです。

↓メソニのブルジィ。
ブルジィというとナフプリオにある要塞島が有名ですが、もともとアラビア語、もしくはトルコ語の「砲台、城塞」を表す語がなまったもので、ギリシャには他にもこれだけの「ブルジィ」と呼ばれる場所があるそうです。

Μπούρτζι (Wikipedia ギリシャ語版)
 http://el.wikipedia.org/wiki/Μπούρτζι

ブルジィへ渡るのに、ここにも橋がかかっていてとてもきれい。

ブルジィから岬の方向を見たところ。

ブルジィの内部、天井の方向です。中にはこれといって何もありません。
今はハトのねぐらになっているようです。

歩くのはキツかったですが、堪能しました。次回はピュロスへ到着です。

January 20, 2007

15. コロニ

7月24日(月)の日記です。

この日はカラマタを早々に出発して、ピュロスに向かうことにしました。

メッセニア地方の地図(ギリシャ文化省)
 http://www.culture.gr/2/21/maps/pelop/messinia/messinia.html

カラマタからピュロスへまっすぐ向かう道もあるのですが、海岸沿いに中世の遺跡、コロニ Κορώνη とメソニ Μεθώνη があるので、海岸沿いに走ってみようということになりました。
幹線沿いに行くと、少し開けた場所が。

地図で確認しながら進みました。この海岸はペタリディ Πεταλίδι という場所らしいです。
海岸に沿った青い線は、全てビーチ♪ キャンプ場のマークもたくさんありますね。
ここにも古代の遺跡があるようですが、先を急ぐので見ずに通り過ぎました。いつかまた来ることがあるといいなぁ…。

海岸沿いに走る道路脇は、別荘地のような明るい家並みが多いです。
しばらく走っていると、コロニの岬が見えてきました。

Castle of Koroni (ギリシャ文化省)
 http://www.culture.gr/2/21/212/21205a/e212ea07.html

オレンジ色の屋根の家並みが続く町は、道もとても狭く、車がようやくすれ違えるくらい。
この先にお城の遺跡が…と思いながら、がんばって進んでいきました。

本当にこの先? というくらい狭い道がようやく突き当たるころ、突然、古い城塞の門の跡が。

この門、車がぎりぎり一台通れるくらいの幅しかありません。
この先へ行ってしまったら、Uターンできないのでは? と思っていると、向こう側から走ってくる車もあります。
道を譲り合いながら、先へ進んでみました。

写真には収めて来ませんでしたが、この門の先に教会らしき建物への入り口がありました。
ギリシャ文化省のページに書かれている教会のどれかですね、きっと。

下の写真は岬からの眺め。

中世の城壁と、その壁にはりつくようにして建っている現代の家。白壁とオレンジ色の屋根の家がそうです。

この城塞は、古代のアシニ Ασινή の跡に建てられたものだということです。「アシニ」という名前、ナフプリオ近くのトロの町にある遺跡もそうでした。海に突き出た、岬になった場所のことをそう呼ぶのでしょうか?

コロニを後にして、半島をさらに西へ。幹線を走ろうとしたのですが、なぜかこんな山道に迷い込みつつ。
(…また道を間違えちゃったのですね…)

でも、ちゃんと出たかった道に出られました。(panさん撮影)

この道、なんかすごくないですか? 思わず車を停めて、写真を撮ってしまいました。(panさん撮影)

(panさん撮影)

もうすぐメソニの岬に到着です。

14. カラマタ

7月23日(日)の日記、続きです。

アルゴスのヘライオン → メガロポリ → メッセネを経て、この日の目的地カラマタに到着しました。カラマタは人口5万人ほどの町。ペロポネソス南部では重要な港町です。
メッセネから山を降り、町に近付くにつれて、背の高い芦の野原が多くなって来ました。現代のメッセネ Μεσσήνη 、カラマタ Καλαμάτα などの町はメッセニア湾に面していて、すぐ東側には2,000メートル級のタイゲトス山脈が南北に走っています。山地から注いでいるいくつもの川が、この平野を豊かにしているのでしょうね。

カラマタといえば、ギリシャ産のオリーブはここで作られるものが一番有名! カラマタのブラック・オリーブは美味しいですよ。カラマタ+オリーブで検索すると、オンライン・ショップがたくさんヒットします。
でも、移動しながらめいっぱい観光してきてしまったので、カラマタ周辺自体はあまり見て回ることができませんでした。今度はもっとゆっくり見て来たいです。

予約した Hotel Rex に落ち着いて、とりあえずぐったり。

Hotel Rex
 http://www.web-greece.gr/hotels/rex/

このホテル、ネオクラシック様式でカラマタでは老舗のホテルらしいです。Mediterranean Traditional Mansions というホテル協会に入っていました。

Mediterranean Traditionl Mantions
 http://www.medtm.com/

中はきれいに改装されていますので、清潔で使い易いです。部屋の天井がとても高いのが気に入りました。

夜になってから、町中を散歩がてら夕食を取りに出かけました。ライトアップされた中世のお城が見えたので、そちらの方へ。
実はこの日、カラマタ・ダンス・フェスティバルの最終日だったのです。

カラマタ・ダンス・フェスティバル
 http://www.kalamatadancefestival.gr/

見えてはいるけど、入り組んだ路地が続いて、なかなかたどり着けないのがお城。夜道をうろうろしていたら、バルコニーから男の子がこちらを覗いていたので、道を尋ねながら歩いてみました。その子のおばあちゃんと思しき人も出てきて、教えてくれましたよ。

「オシロ ニ イキタイノ。ココ、 トオレル?」
「通れるよ! この道をまっすぐよ」

お城の前には、最終日のプログラムを見に来た人々が集まっていました。余裕があれば見てみたかったけれど、もうクタクタ&お腹ペコペコだったので写真だけ。

(panさん撮影)

町の中心にあった新しい教会。(panさん撮影)

お城から降りてきて、町中のタヴェルナで晩ご飯。一人で食事を取る地元の人も、ちらほら見えました。ギリシャ料理はけっこう一皿の量が多いのですが、皆さんしっかり食べてます。
私達は夜たくさん食べると胃がもたれてしまうので(時差の関係もあり)、キュウリ・トマトのサラダとイェミステス(トマトとナスの詰め物)で。なんというお店か忘れてしまったのですが、ここのトマトのイェミステスはジューシーでとっても美味しかったです!

川の近くで湿気があるせいか、夜はライトに虫が集まってきてしまって、それだけはちょっと困りました。

13. メッセネの古代遺跡 (2) アルカディア門

7月23日(日)の日記、続きです。

古代メッセネの町には東西に門と城壁が作られていて、それぞれラコニア門、アルカディア門と呼ばれています。

Η Αρκαδική Πύλη
 http://www.ancientmessene.gr/m2.html

私が旅行前に見せてもらって感動したのはこのページにあるような写真のもので、ぜひ見たいと思っていました。でも、その時よく話を聞いていなかったので、町の中のどこかにあるものと思っていたんですね。だから、前回書いたように遺跡内をくまなく歩いてみたんですが、どうも見つかりません…。
遺跡で一人監視をしていたおじさんがいたので、聞いてみました。ギリシャ語で聞く自信がなかったので、なんとか英語で。

「スミマセン、オリンピア ヘ ツウジル モン ガ アル ト キイタ ノ デスガ…」
「あんた達、オリンピアへ行きたいのか?」
「イ、イヤ チガウ、コダイ ノ モン デス」
「?」
「オオキナ イワ ガ オッコチテル ヨウナ、 ソンナ モン ハ アリマスカ?」
「あー、アルカディアン・ゲートか!」
「ソレデス! ソレデス!」

よくこれで通じたな、と思います…。(^-^;)
その時、これが「アルカディア門」という名前だっていうことも知らなかったのですが、遺跡を出て一本道を西に行ったところだと聞き、ようやくたどり着くことができました。

いやー、見つかってよかった。

門の再現図もありました。
斜めに落ちかかったこの大岩がもともとどの部分だったのか知りたかったのですが、あまり詳しい説明がなく、よく分かりませんでした。まぐさ石(リンテル)だったのかな、と思います。

門の外側には、古代メッセネの要人たちの墓があり、基礎の部分が修復されていました。

なんとこの門、今でも門として(?)使われているんですよ~。間の道を、車が続けて通過していきました。
地元の人でしょうか、「ヤッホー」って陽気に声かけてくれましたよ。

遺跡の上にある村まで戻ってきて、ホッと一息。
ここがマヴロマティ Μαυρομάτι (黒い瞳)という名前の村なのかな?
フラッペ(左:泡立てたインスタント・コーヒー)とフレッシュ・オレンジジュース(右)。

このカフェ、遺跡が見下ろせる場所にあるんですよ。最近改装したばっかりなのか、とてもきれいでした。
驚いたのが、お手洗いが自動水栓だったんです! ホテル以外でそんな設備があるとは思わなかったので、びっくりしました。きっと、遺跡への観光客を見込んで改装したんじゃないかな~。

(panさん撮影)

メッセネの遺跡、観光資源としてはオリンピアやデルフィのような知名度はまだありませんが、見ごたえある遺跡なのでもっと多くの人が見に来るようになるといいな、と思いました。

少し古いのですが(1998年)、ニッポンレンタカーのサイトに車でペロポネソス半島をまわる旅行記がありますので、リンクしておきます。メッセネの遺跡についても触れられています。

ギリシャ・古代遺跡を訪ねる旅1 (ニッポンレンタカー)
 http://www.nipponrentacar.co.jp/freeroad/kai14.htm

マンマ・ミーア! the Movie、2008年

ギリシャの小島で小さなホテルを営むイギリス人母娘のミュージカル、「マンマ・ミーア!」が映画化されるそうです。

メリル・ストリープがミュージカル映画に初挑戦! (CINEMA NEWS)
 http://www.mtvjapan.com/news/cinema/news_cinema_detail.php?movie_news_id=524
Mamma Mia (IMDb.com)
 http://www.imdb.com/title/tt0795421/

1999年にロンドンで初演されたこのミュージカル、日本では劇団四季が2002年から上演を続けているので、見た方もいらっしゃるかもしれませんね。私も、友人にチケットを譲ってもらって四季劇場[海]で見たことがあります~。(*^^*)

マンマ・ミーア!(劇団四季)
 http://www.shiki.gr.jp/applause/mammamia/index.html

舞台で見るとさすがに台詞は全部日本語ですので、あまりギリシャギリシャした雰囲気は感じられないのですが、映画ではロンドンとギリシャで撮影とのこと。となると、撮影の舞台となる小島はどこなのか!? 地元の彼氏や友人たちはギリシャ語も話すのか!? などなど、想像がふくらみます。

映画の製作はトム・ハンクス所有の「Playtone」という会社だそう。トム・ハンクスはニア・ヴァルダロスの映画、My Life in Ruins にもプロデューサーとして参加しているし、ギリシャがらみの映画にいろいろと関わってくれて嬉しいですね。

January 14, 2007

12. メッセネの古代遺跡

7月23日(日)の日記、続きです。

メガロポリを出て、一路古代メッセネへ。

Ancient Messene (公式サイト)
 http://www.ancientmessene.gr/
Messene (Wikipedia)
 http://en.wikipedia.org/wiki/Messene

メッセネってなんとなく平地にあるようなイメージがあったのですが、こんなに高い場所にあるとは知りませんでした。
標高にして740mくらいだそうです。

知人のギリシャ旅行アルバムを見せてもらったとき、大きな岩の梁が崩れ落ちている門の写真があって、それがメッセネにあることを教えてもらいました。それから、お気に入りのサイト、 TrekEarth の写真を見たとき、あんまりきれいだったので、やっぱり行ってみたい! と思ってしまいました。

Green ruins (TrekEarth)
 http://www.trekearth.com/gallery/Europe/Greece/Peloponnesus/Messinia/Messinia/photo142352.htm

メッセネの発掘には熊本大学の調査団が1997年から参加していて、日本でもその報告会がよく開かれているというニュースを聞いていました。だから名前だけは知っていたのですが、どんな遺跡なのかはまったく知らなかったのです。下記のページで、発掘の報告が読めます。

海外調査・研修記録(都城工業高等専門学校・林田研究室サイト内)
 http://www.miyakonojo-nct.ac.jp/~a/staff/archis/yhlabo/Invest/index.html

また、「旅の指さし会話帳」の著者の方もこの発掘に参加されていますね。
下記はその著者のページで、参加当時の記事が読めます。

回想 ―ギリシアのひととき―
 http://members.at.infoseek.co.jp/Megalon/library/greek.htm

前の記事でも書きましたが、古代メッセネというのはテーバイの将軍、エパミノンダスが作った町だそうです。
そういえば、高校のときの世界史の教科書では、古代ギリシャの章の最後の方に書かれていました。確か、ペロポネソス戦争でアテネとスパルタが争った後、テーバイが一時覇権を握った…、というような一文が。
その、テーバイの将軍というのがエパミノンダスだったのかぁ! と、卒業後何年も経ってから気づいたような気がします。

エパミノンダス
 http://ja.wikipedia.org/wiki/エパミノンダス

入り口にたどり着いてみましたが、何にもないです。遺跡内の地図だけは立っていました。

オリンピックの頃にきれいに整備されたそうですが、それ以来あんまり工事が進んでいないのかも。
トイレらしき建物があったので使おうとしたら、中はまだ工事中で「便器」がありませんでした…(“便座”がない、というのはギリシャではよくありますが)。

遺跡の案内板。もしかして、この遺跡はとても広いのでは…? と、一抹の不安を抱きながら。

古代の劇場、裏手から見たところです。

劇場、観客席後方から。

劇場、正面から見たところです。

The Arsinoe Fountain House
町の山側、一番高い場所にこの Foutain House があって、この泉から湧き出た水が小川となって遺跡の中を流れていました。

時折、他の観光客の人たちともすれ違います。
「ハロー」と声をかけてみたのですが、なんだかとっても疲れているみたいでした。まさか…。

アゴラの列柱

↓アルテミス・オルティアの聖域 The Sanctuary of Orthia / Το Ιερό της Ορθίας
アスクレピエイオン(アスクレピオス神域)の西側にあった、小さい神殿です。
「アルテミス・オルティア」って、そういえばスパルタにもそんな遺跡があったなぁ…と思って検索してみたら、Wikipedia に解説がありました。主にスパルタで信仰されていたのだそうです。

Artemis Orthia
 http://en.wikipedia.org/wiki/Artemis_Orthia

アスクレピエイオン(アスクレピオス神域)
これ! TrekEarth で見た写真はこの場所でした。メッセネの遺跡は、このアスクレピオスの神域を中心として建てられています。
ギリシャの遺跡で、真夏なのに青々と芝生まで植えられて、きちんと管理されてる所って珍しいなと思いました。

これもアスクレピエイオンの西側にあった、なにかの神域。
説明を写真に撮ってくるのを忘れて、ガイドブックもないので何なのかはよく分かりません。残念。

エクレシアステリオン(民会場)
とてもきれいに修復されている民会場です。

なんと、この民会場では現在、古代劇の上演も行われているようです。
遺跡のすぐ近くにある村に、ポスターが貼られていました。出し物はアリストファネスの『平和』。

アスクレピエイオンと民会場などを含む、復元模型。

ひととおり遺跡を見終わった気になって、やれやれと思っていると…、すごーく遠くに、スタジアムっぽいものが見えています。

まさか…、やっぱりスタジアムだ…。ここまで整備されて、見学できるようになっているんですね。
正直、真夏の炎天下を歩き回って、かなりグロッキー気味。朝から三つも遺跡回りをしていますしね。
しかし、ここまで来たら見ないで帰るわけには行きません!

丁寧に案内板も立っています。

まさかとは思っていましたが…、本当に広いです!
端から端まで歩くのを、考えただけでも倒れてしまいそうです。

芝生の上に、本当に倒れこんでしまった pan さん。

すれ違う他の観光客の皆さんが一様に疲れていたのは、やはり「広かったから」なのですね。

メッセネの古代遺跡、次回に続きます!

January 09, 2007

11. メガロポリの古代遺跡

7月23日(日)の日記、続き。
アルゴス地方を後にして、メガロポリ、カラマタ方面へ向かいます。

■迷いながら…。

順調に高速道路(E65)に戻って、ネメアのインターチェンジからメガロポリへ…と思ったら、コリントス方面へ乗っちゃいました!(反対方向)
「アテネに帰っちゃうじゃん!」
と車内で一通りもめつつ、スパソヴニ Σπαθοβούνι 近くの料金所を過ぎたところで、いったん一般道へ。
ギリシャの高速道路って、高速の出入り口で料金精算をする方式ではないのです。インターへの出入りは自由なのですが、数十キロおき程度に料金所があり、そこを通過したい場合だけ料金(定額)を支払う、というもの。
もういちど同じ料金所を通過するのもシャクだね~、ということで、ぶどう畑の中の山道を、10キロ位とことことネメアのインターまで戻りました。

大まかな道路地図しかないので、その道で合っているのかどうか、いまいち不安に思いつつ…。途中、ミニ・スーパーがあったので、水や食べ物を補給しながら道を聞いてみました。
確か、アルヒェエス・クレオネス Αρχαίες Κλεωνές って場所だったと思います。
地図を指差しながら、
「ココハ、ココデスカ?」
「ネメアヘ イキタイデスガ、コノミチデ イイデスカ?」
ってギリシャ語で尋ねる東洋人カップル…。とっても怪しかったと思います。(-_-;)
「ネ、エフシア!」(まっすぐだよ!)
って答えてもらって一安心。

使っていた地図はこれ。

Peloponnese
 http://www.road.gr/road_en/maps/maps.asp?id=2881

下の写真は、そのスーパーの前にあった教会。新築したばかりのようで、ピカピカでした。手前に写っている濃グレーの車が、乗っていたレンタカーです。

アルゴリス県とアルカディア県の県境にあるトンネルを抜けて、すぐのところにあるサービスエリア。
軽食や簡単なお土産品もある、新しくてきれいなSAです。

■古代アセア Αρχαία Ασέα

トリポリを過ぎたところで高速道路は終了。一般道に入ります。
地図を見ていると、道路のすぐ脇のところに古代遺跡があることを示すマークが。"Ασέα"(アセア)と書いてあります。せっかくなので写真だけでも撮っていこうと付近まで来ると、確かに遺跡を示す標識が立っています。でも、近くにはそれらしきものも入り口らしい道もありません。行ったり来たりしながら、
「もしかして…、これ!?」
と発見したのが下の写真。トウモロコシ畑の向こうの丘に、なんとなく石積みらしきものが見えます。望遠で写真を撮ってみても、ほんのちょっぴり。半信半疑のままその場を後にしたのですが、帰ってきて検索してみたら…、ありましたよ、アセア。間違いないようです。

Αρχαία Ασέα
 http://arcadia.ceid.upatras.gr/arkadia/archsites/xwroi/asea.htm

■メガロポリ

のんびり旅しておりますが、ようやくメガロポリへ到着。山が開けてくると、眼下に町が望めます。人口8,600人ほど(2001年)の小さな町ですが、火力発電所の巨大な煙突が見えて、なんとなく不思議な眺め。

Megalopolis (Wikipedia)
 http://en.wikipedia.org/wiki/Megalopolis%2C_Greece

ここの古代遺跡には劇場跡があることが分かっていたので、ぜひ見てみたかったんです。遺跡は町の北の外れにありますが、詳しく案内が出ていないので少し見つけにくいです。道路地図と勘をたよりに車を走らせていたら、なんとか見つかりました。
メガロポリの遺跡は、この後に向かうメッセネを創設したのと同じ、テーバイのエパミノンダス将軍の援助によって建てられた町だということです。

Archaeological Site of Megalopoli
 http://www.culture.gr/2/21/211/21105a/e211ea04.html
エパミノンダス
 http://ja.wikipedia.org/wiki/エパミノンダス

きれいな扇形をした劇場跡。
残念ながら門が閉まっていて中に入ることはできませんでしたが、見ることが出来て満足。

劇場から少し離れたところにある、古代アゴラ。
こちらも係員はいませんでしたが、柵は開放されていて見学自由になっていました。というよりも、放置されていると言ったほうがいいような感じでしたが…。地面にはヤギの落し物がびっしり落ちていたので、ちょっと足の踏み場に困りました。
昼間だったせいなのか、観光客も地元の人もほとんどおらず、私たちと外国人ファミリーがもう一組、遺跡見学をしていただけでした。のんびり見られていいですね。

遺跡の向こうに火力発電所が見える、古代と現代が入り混じった風景です。

昼間はとにかく暑い! 車も日陰に停めておかないと、車内の温度が殺人的に上がってしまいます。

街中の広場に戻ってきてお昼ご飯。
小さな町では、タヴェルナを探すのに意外と苦労します。カフェは何軒も営業してるのですが、お昼時に開いているタヴェルナはここしか見つかりませんでした。遺跡で会った外国人ファミリーもここで昼食を取っています。
厨房にはここの奥さんと、娘さんと思しきお嬢さん。メニューはなくて、キッチンにある料理から欲しいものを指差して注文する形式でした。

左は、奥さんおすすめの煮込みビーフとポテト。
右はチキンのグリルとファソラキア(さやインゲンのトマト煮)。飲み物はコカ・コーラです。
料金は確か、全部で15ユーロほどだったと思います。

January 08, 2007

山形治江さんインタビュー Performing Arts Network Japan

Performing Arts Network Japan というサイトに、2006年12月25日付で山形治江さんのインタビューが掲載されていました。情報はpanさんから。

Performing Arts Network Japan
 http://performingarts.jp/indexj.html
アーティストインタビュー
「日本の若い観客に響くギリシャ悲劇 翻訳家の山形治江インタビュー」
 http://performingarts.jp/J/art_interview/1.html
 (→PDF版

Performing Arts Network Japan は、独立行政法人、国際交流基金の芸術専門サイト。
インタビュー内容は、ここ数年で『オイディプス王』『エレクトラ』『メディア』『オレステス』と4本の作品が蜷川演出によって上演されたことに触れ、日本でのこれまでのギリシャ悲劇の上演の歴史と、翻訳上配慮している点などについてです。html版で3ページ、pdfで7ページの、読み応えあるインタビューでした。

大注目だったのは、すでに『バッコスの信女』の他、『アガメムノン』が第一稿まで仕上がっていると発言されていたこと。2009年の裁判員制度導入を見据えて、裁判への関心が高まるかも? と、『オレステイア』三部作の翻訳に意欲的です。また、2007年春には『アウリスのイフィゲニア』を訳したい、とのこと。
出来上がったらぜひ上演して欲しいです。今後の動きが見逃せません!

January 06, 2007

10. アルゴスのヘライオン

7月23日(日)の日記です。

朝は羊の鳴き声で目が覚めました。泊まったのは Amalia Nafplia。旅行会社のツアーでもよく使われるホテルだそうです。町から少し離れていて、周囲に建物も少ないんです。
しかし、羊って本当に
「メェェェェ~~」
て鳴くんですねぇ…。首につけたベルもカラカラと鳴って、のどかな朝です。

ホテルは中庭やプール付き。豪華そうでしょ?

この日は夕方までにカラマタへ到着する予定。まずはアルゴスのヘライオンへ向かいました。
ホテルのすぐ近くにティリンスの遺跡もありますが、以前見ているので今回は車窓から眺めるだけ。

Heraion of Argos (Wikipedia)
 http://en.wikipedia.org/wiki/Heraion_of_Argos

ヘライオンとは、女神ヘラの神域のこと。
ミケーネとナフプリオの中ほどに位置していて、神域に上るとナフプリオやアルゴスの町まで見渡せます。下の二番目の写真がナフプリオ方面です。

アルゴスのアクロポリスもよく見えました。

ヘラ神殿跡

この後、ヘライオンを後にしてメガロポリに向かいます。

9. "Thesmophoriazusae" 女だけの祭

7月22日(土)の日記です。

ひとまずナフプリオのホテルにチェックインして、夕方からエピダウロスへ芝居を見るために出かけました。
ナフプリオからなら、車で30~40分で行けます。

この日の出し物はアリストファネスの喜劇、『女だけの祭』。

アリストファネス
 http://ja.wikipedia.org/wiki/アリストパネス
Thesmophoriazusae (Hellenic Festival)
 http://www.hellenicfestival.gr/site/events/event_en.php?evNo=993

ギリシャ国立劇場のツアートラックが停まってました。

真ん中に見えるボックスがチケット売り場、左手はスナック売り場です。

国立劇場が上演する日は客入りがいいようです。
開演は午後9時から。陽の落ちるのが遅いので、まだ明るいうちから続々と人が集まっています。

開演前に、屋台のホットドックとコーラで腹ごしらえ。ここのホットドックは、正直あんまり美味しくありません…。
以前は、安く軽食の取れるオープンカフェが出ていたのですが、なくなってしまったようです。

劇場へ向かう道の途中に、この日の舞台装置の模型が出ていました。

中央に平台がある程度のシンプルな舞台。後ろには中古車が並べられています。

こちらが本物の舞台。
中古車が乗っている部分の下には古代の遺構があるのですが、上演時に傷つけないよう、保護される形になってるようです。

座席の最上段まで満席!

劇場入り口は、俳優が舞台へ出入りするのと共通になっています。
出入りのときに、俳優たちが使う小道具なども間近で見られちゃいます。

さて、この辺で少し『女だけの祭』についてご紹介します。

[あらすじ]
古代ギリシャで女だけが参加できる祭、「テスモフォリア祭」で、重大な決定が下されようとしています。悲劇作家エウリピデスをこらしめてやろうという企みです。というのも、彼の書く劇の中では、女性は悪知恵が働き、災いの元になるものとして、あまりいい書き方をされていなかったからです。
エウリピデスはなんとかこの会議に、自分に有利な発言をしてくれる人を送り込もうとします。女しか潜りこめないので、当時流行の劇作家アガトンに、女装して祭に行ってくれないかと頼みますが、すげなく断られてしまいます。アガトンは当時、少し女っぽいということで知られていたようです。
仕方なく、エウリピデスの親戚の男、ムネシコロスが女装して潜入することになりました。ムネシコロスは女だけの会議で弁舌を振るいますが、男であることがばれて拘束されてしまいます。彼を助けるために、あの手この手を試みるエウリピデス。最後は女たちと和解し、ムネシコロスを見張る巡警をうまく騙しての大団円。

下の写真はカーテンコールの様子。
一番左が、女の下着をつけたムネシコロス。中央、蝶の羽(本人曰く、新作の舞台衣装)を付けたアガトンさん、もちろん男性。その手前、スーツの男がエウリピデス、その隣はスキュティア(スキタイ)人の巡警。後ろの白い衣装をつけた背の高い女性はコロスの一人ですが、スカートの中にスティルツという竹馬を履いています。大道芸やサーカスなどで使われる道具です。

ギリシャ喜劇らしくあからさまな下ネタあり、会議といいつつ酒袋を持ち込んで飲もうとする女性たち、外国人なのでギリシャ語に訛りがあるという設定のスキュティア人など、とても楽しい舞台でした。この作品ではエウリピデスの悲劇がパロディとして使われているのが特徴で、『パラメデス』(現存しない)、『ヘレネ』、『アンドロメダ』(現存しない)の登場人物になりきり、「私を助け出して!」と叫ぶムネシコロスと、救出に失敗するエウリピデスが可笑しかったです。
初演された時代、古代の人々は元ネタになった悲劇も良く知っていたはずなので、余計に面白かったでしょうねぇ。今で言うなら、大ヒットドラマをバラエティ番組でパロディ化するようなものでしょうか。

『ヘレネ』のパロディでは、ムネシコロスは「Miss Troy」と書いたたすきをかけて登場。ヘレネはトロイ戦争で有名な女性ですからね。出てきたとたんに、客席のあちこちから
「Miss Troy!?」
「Miss Troy だって…」
という笑いが漏れてました。結婚してるから Miss じゃないしぃー、そもそもトロイじゃなくてスパルタの王妃なのでは? なんてツッコミは無用。たぶんミス・コンテストのイメージなんでしょうね。

[おまけ]
終演後、駐車場に引き上げてくる途中に、次週公演の広告が出ていました。『タウリスのイフィゲニア』です。しかもライトアップ。2002年から毎年エピダウロスで観劇していますが、こんなの初めて見ました。
すごいなぁ。エピダウロスも広告ってのをやるようになったんですね。

8. ミケーネのお昼ご飯

7月22日の日記、続きです。
ネメアを出発し、ペロポネソス半島の山道を車でとことこと、ナフプリオ方面に向かいました。
途中、ヤギの群れが休憩していたので車を降りて写真を。

このくらい近づいて撮っていたら…、この直後、番犬に思いっきり吠えられてしまいました。
ヤギ飼いの人は見当たらなかったけど、君はいたのね、という感じ。怖かったよ~。

お昼はミケーネの近くにある村に寄って、食事を取りました。

なんと、 "GRILL SPIROS" という名前のお店。

キュウリとトマトのサラダ

チキンのスブラキ(手前)と牛肉のグリル(奥)

猫ちゃんがおねだりに来るのもお約束です。

まだ目的地のナフプリオに着きません。さくさく行きますよ~。

7. ネメアの古代遺跡

7月22日(土)の日記、続きです。

アテネから車を走らせてコリントスを過ぎ、ネメアに向かいました。
古代オリンピックと並ぶ運動競技会に「ネメア大祭」というのがあり、かつてはこの場所で二年に一度、開催されていました。また、ギリシャ神話ではヘラクレスの12の功業のひとつ、「ネメアのライオン退治」の場所として知られています。
現在では、ワインの産地として有名とのこと。一度はこの場所に行ってみたかったんです。

Archaeological site of Nemea (Hellenic Culture)
 http://www.culture.gr/2/21/211/21104a/e211da06.html
Nemea (Wikipedia)
 http://en.wikipedia.org/wiki/Nemea
古代オリンピック
 http://ja.wikipedia.org/古代オリンピック

高速道路から外れて丘をひとつふたつ越えると、緑のぶどう畑に囲まれた小さな村が見えてきました。道路沿いには「Wine Road」の看板も! 写真、撮ってくればよかった。

遺跡への案内板に導かれて、まずは古代の運動場へ。
ネメアの古代遺跡は、1766年に最初の発掘が実施されましたが、1970年代から1990年頃にかけて、カリフォルニアのバークレー大学によって体系的な調査が行われました。下記のサイトはバークレー大のページで、遺跡について詳しく説明されています。

ANCIENT NEMEA
 http://www.nemea.org/
 スタジアム
 http://socrates.berkeley.edu/~clscs275/nemeastad2.htm

スタジアム入り口

古代のロッカールーム。左手の奥に、スタジアムへ続くトンネルがあります。

ネメアのスタジアム

チケット売り場に、遺跡案内の小冊子がありました(6ユーロ)。
これもバークレー大の先生の執筆で、ギリシャ語と英語での説明があります。
イラスト付きで、それと同じ角度で見られるポイント(Viewing Point)も記されていたので、実際にその場所に行って写真を撮ってみました。Viewing Point は 1~16 までありましたが、全て制覇して来ちゃいました。スタンプラリーみたいで楽しかったです。

ロッカールームから続いているトンネル。こちらはスタジアム側です。

このトンネルの内部の壁には、古代、自分の競技を待っていた選手たちの落書きがたくさん残っているそうです。

Nemea Stadium : Krypte
 http://socrates.berkeley.edu/~clscs275/nemeastad2kry.htm

こちらのページに書かれていますが、例えば、その内の一つには

ΑΚΡΟΤΑΤΟΣ ΚΑΛΟΣ
「アクロタトスは美しい」

という落書きがあって、別の筆跡で

ΤΟΥ ΓΡΑΨΑΝΤΟΣ
「これを書いた奴によれば」

ってコメントが付いているそうです。もう一つには、

ΝΙΚΩ
ΤΕΛΕΣΤΑΣ

「勝つ」
「テレスタス」

と書かれています。
テレスタスというのは、紀元前340年ごろオリンピアのボクシング競技で優勝した選手の名前だそうです。
トンネルの中には入れないようになっていますが、テレスタスの落書きは一番端のブロックに書かれているので写真を撮ることができました。

なんとネメアでは、2004年、アテネオリンピックの年にもう一つの競技会も開かれていたそうです。
こちらは、たった10ドルで誰でも参加できる、古代風の競技会だったようです。1996、2000、2004年とこれまで3回開かれていますが、次回2008年にも開催されるのでしょうか?

Nemean Games 2004
 http://socrates.berkeley.edu/~clscs275/Games%20folder/enggame.htm

ネメア遺跡の、ゼウスの聖域がある方へも寄ってきました。

聖域
 http://socrates.berkeley.edu/~clscs275/nemeasanc2.htm

神殿の復元工事が行われていて、ギリシャ文化省の写真と比べると柱が増えているのが分かります。

古代のお風呂場

博物館内にあった、復元模型

見学を終えて駐車場に帰ってきたら、車の周りをなぜか小鳥が飛び回っています。
「なんだろう?」
と思っていたら…。こんな近くに巣があったんですね! びっくりしました。
なんという小鳥なのか分かりませんでしたが、すぐに車をどけて、次の目的地に向かいました。

旅行記はようやくネメアを終了。
残りの記事を書こうとタイトルをリストアップしていたら、なんだか気が遠くなってきました…。次回からはコメントは少なめにして、さくさく書いていこうと思います。
次のギリシャ旅行に出発しないうちに、2006年の記事を書き終えたいでーす。(^-^;)

January 02, 2007

ギリシャ語教材 CD-ROM

panさんが、最寄のヨドバシカメラのPCソフト売り場で見つけてきてくれました。ギリシャ語の学習ソフトです。

はじめてのギリシャ語 TALK NOW! Greek (初級者)
耳で覚えるギリシャ語 WORLD TALK Greek (中級者)

イギリスの EuroTalk Interactive から出ている語学教材で、日本での販売元はインフィニシス。

EuroTalk Interactive
 http://www.eurotalk.co.uk/
インフィニシス
Talk More 海外旅行・ビジネスに役立つ語学ソフトシリーズ
 http://www.infinisys.co.jp/product/talkmore/

インフィニシスのソフト紹介はとても丁寧で、公式サイトに内容の説明がスクリーンショット入りで説明されています。オンラインで購入も出来るようです。
1月9日までセール中らしいので、今買えば Amazon で買うよりお得みたいですよ。(笑)

年末年始にちょっと遊んでみたのですが、このソフト、なかなか良く出来てます。
初級は身の回りの基本的な単語と、簡単な言い回しを覚えるのが目標。カテゴリ別に、単語の練習、話す練習(録音機能付き)、簡単なゲームと難しいゲームがあり、図鑑(イラスト入り単語集)を印刷できるようになってます。(詳しい説明はこちら
文法の説明は一切ありませんので、このソフトで一からギリシャ語の勉強をするには難しいと思います。が、ある程度基本の文法を身につけた人で、単語の補強をしたい人、ヒアリングの力を付けたい人には役立つでしょう。

ゲーム感覚で進められ、正解すると自動的に点数を付けてくれてるので、調子がいいとどんどん先に進みたくなります。案内役で登場しているネイティブの男性と女性が、正解すると
"Ναι, ναι!!"
と激しくうなずいてくれたり、間違えると残念そうに
"Όοοοχι!"
と眉をしかめてくれたりするので、ついつい夢中になっちゃいました。
眠いのを我慢しながら、眠気で頭が回らなくなるまでムキになってやってしまったり…。
繰り返しこのソフトで練習すれば、少なくともここに収録されている単語についてはかなり効率よく覚えられるのでは? と思いました。

中級のCD-ROMは急に難しくなった! という印象でした。(詳しい説明はこちら
例えば、カテゴリ「人々」「動物」ではいくつかの写真が提示されて、その内の一枚についてギリシャ語で説明があるので、その内容に合ったものをひとつ選ぶというもの。ゲームのやり方もギリシャ語だけで説明があるので、先日お知らせしたギリシャ語検定のヒアリングに似た感じだと思いました。

ソフトの説明にもありますが、2000語レベルの内容が収められているので初級から中級を目指す人にはハードルが高く感じると思います。ただ、視覚的なヒントも多いですし、キーワードさえ聞き取ることができれば正解できるゲームなので、くじけずに続けることもできそうです。また、ディクテーション用の短いストーリーもいくつか収められていて、ヒアリング力の強化にはとても役立ちそうです。
私はこの中級のソフトがちょうど良くチャレンジできるレベルのようなので、しばらくこれで遊んでみようと思います。

どのソフトも3,000~4,000円程度で入手できるので、他に出版されているギリシャ語教材と比べても大きな値段の開きはないのではないでしょうか。テキストから離れて、少し違った言い回しを聞いてみたいときには力になると思います。

他に使っている人はいないかな、と検索をかけてみたのですが、あまり知られてないのか数件しか見つかりませんでした。その中で、独学でギリシャ語を学んでいらっしゃる Dionさんが、実際にこのソフトを使って勉強されているようですのでリンクさせていただきました。

Dion's Heaven : 使用教材の紹介
 http://www.geocities.jp/dion_vs_brutus/greek-materials.html

ブログで学習状況も記録されています。私も他の方が勉強されているのを見ると励みになるので、またちょくちょく覗かせていただきますね。

January 01, 2007

Καλή Πρωτοχρονιά!

明けましておめでとうございます。本年もどうぞよろしくお願いいたします。

* 01/02 お節料理を追加。お節は買って来ましたが、お雑煮は手作りですよ。

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