My Photo
May 2015
Sun Mon Tue Wed Thu Fri Sat
          1 2
3 4 5 6 7 8 9
10 11 12 13 14 15 16
17 18 19 20 21 22 23
24 25 26 27 28 29 30
31            

twitter

無料ブログはココログ

« 愛知万博・ギリシャデー | Main | 『ピロクテーテス』 2005年05月27日(金)~28日(土) »

May 23, 2005

『トロイアの女』 第七劇場

演出:鳴海康平(第七劇場
劇場:楕円堂
2005年05月21日 14:30~

楕円堂にて、第七劇場の『トロイアの女』を観劇。
楕円堂には初めて入ったんですが、すごーくきれいな劇場でした! 靴を脱いで上がると、畳敷きのロビー。富士山と新緑、初夏の青空を眺めながら、開演を待ちます。

斜面に沿って建てられているので、客席に入るには薄暗い階段を地下二階くらいまで降りていく感じ。
内装は、木肌を生かした柱のほかは、黒で統一されています。室内ではありますが、円形劇場に近い感覚です。舞台奥にあたるところは黒い格子戸になっていて、とても上品な、和風の居間みたい。役者の出入りもここから行われていました。

さて、舞台上には金色の模様が施された、赤い敷き物。その上に、血で汚れたような、黒くて四角いちゃぶ台。芝居冒頭では、オーケストラの曲に合わせて着物の人物四人が舞います。運び込まれたいくつかの平たい皿には、抹香が焚かれている、という見立てでした。
美しーい。
和風の演出で演じられるギリシャ悲劇はときどき見かけますが、この『トロイアの女』では劇場と衣装の美しさがぴったりと合って、ここでなければ出せない雰囲気を作っていました。

スキンヘッドも艶かしい、若い男性が老王妃ヘカベ役。男性がヘカベ役というのは、山の手事情社の『トロイアの女』でもそうでした。若い方が多い劇団だと、女性がヘカベを演じるのは大変なのかもしれませんね。でも、男性が演じていても、決してこの劇を壊すということはしていませんでした。

登場する役者は全部で五人で、ヘカベ役以外の人々がコロスとそのほかの主要な登場人物を入れ替わりで演じます。この舞台ではヘレネが登場せず、ラストシーンもヘカベの台詞で終わらずに、狂ったカサンドラが不吉な予言を述べながら、舞台奥に開いた扉から劇場の外へ退場、というシーンで締めくくられました。

ヘレネのシーンは、この悲劇の原因となった女が、なんの咎も受けず無事にギリシャへ連れ帰される、ということを予感させる箇所です。このことで、劇の悲惨さ、空しさが増しますから、やっぱり見たかったような気もします。でも、最後のカサンドラ退場のシーンは好きでした。一緒に行った人が「“扉開け”って流行ってるの?」(←先週蜷川『メディア』を見たばかりの人)なんて言ってましたから、目新しい演出ではないのかも知れませんが(^-^;)、暗い劇場内に、さっと入り込んだ外の光と新緑の色、日差しに映える赤い着物は、目が覚めるようにきれいでしたー。

私としてはとても印象の良い舞台だったんですが、役者さんが、もう少ーし頑張ってくれていたら、もっと良かったかなと思ってしまうのが残念でした。カサンドラ役の女優さんなど、どうしても正気に見えてしまいまして。狂ったようには見えなかったんですよね。脇を固める人々に、それぞれもう少しずつ力があったら、とても感動を呼ぶ舞台になるんじゃないかな、と思います。生言ってすみません。

さて、恒例(?)グルメシリーズ。今回は名古屋帰りだったので、浜松でうなぎ食べてきちゃいました。“う巻き”と“きも焼き”も頼んじゃった。ウマー!!(幸)

うなぎ藤田浜松店
http://www.unagifujita.com/hamamatu.htm

それから、劇場のある芸術公演を、たまにはちゃんとリンクしてみます。

舞台芸術公園
http://www.pref.shizuoka.jp/theatre/artspark.htm

【DATA】

『トロイアの女』評リンク

北野研究室
http://www.page.sannet.ne.jp/kitanom/theatre/shizuoka2005-3.html

« 愛知万博・ギリシャデー | Main | 『ピロクテーテス』 2005年05月27日(金)~28日(土) »

Review」カテゴリの記事

Comments

良い印象の舞台だったようですね。私もこれは観に行こうと思っていた一つだったのですが、さすがに前日の後だったのでやめましたが(bounoさんのようにタフになりたい!)、楕円堂はまだ出来たてのころ一度行ったことがあるので(確かスペインの「ロルカの闇」か何かだったかな)雰囲気がなんとなくイメージできます。不思議な空間ですよね。観に行けなくてもbounoさんの感想読めば雰囲気がなんとなくわかるので慰めになってます。
帰りに浜松に寄られたのですね。あー、うなぎ、そういえば最近食べてないなあ。2、3ヵ月食べてない気が・・・こんなに食べてないでいるなんて珍しい。

いやぁ、本当はそんなにタフでないので正直死にそうです。この日は夜から有度で『メディア』も見たので、その前に30分ほど仮眠取ったりしてました。(^-^;) 昼間のうなぎで体力もついたかな?(笑)
感想のアップも、読んでくださる方がいると思うと頑張っちゃいます。ありがとうございます(^-^)。今回は短期間でたくさんの劇を見るので、メモしておかないとさすがに自分でも分からなくなっちゃうと思いましたので。

十分タフやと思います(笑)ギリシャ愛あればこそ、ですね。

ギリシャなイベント、もう少し予定がばらけててくれるといいんですけどね。(^-^;) それは贅沢、っていうものなんですが。

こんにちは、第七劇場の寺尾と申します。楕円堂ではヘカベを演じておりました。
劇評、拝見させてもらっています。ご意見・ご感想等、今後の課題として真摯に受け止めさせて頂きました。

突然の書き込みで失礼致します。来る3月11日~12日、東京早稲田どらま館で本公演を行います。「トロイアの女」という大きなハードルに挑戦した経験を踏まえ、古今東西の「悲劇」と言う観点から現代を捉え直すシリーズの第一弾を上演します。

シリーズ「悲劇の終焉Ⅰ」構成・演出 鳴海康平

詳細は劇団HPをご参照下さい。
http://homepage2.nifty.com/nrm/seven/

お忙しいとは存じますが、ご来場頂ければ幸いです。それでは失礼致します。

>寺尾さま
コメントありがとうございました。出演されていた方からのコメントということで、ちょっと緊張してしまいました。ドキドキ! ホームページの方から、次回公演の情報拝見しましたよ。都合が合えば、お邪魔させていただきたいと思います。
「トロイアの女」の舞台写真も載ってましたね! やはり写真で見ても美しいです。静岡のあと、7月にも上演されていたとは知りませんでした。次回公演も盛況でありますように。

Post a comment

(Not displayed with comment.)

TrackBack

TrackBack URL for this entry:
http://app.cocolog-nifty.com/t/trackback/42394/50985868

Listed below are links to weblogs that reference 『トロイアの女』 第七劇場:

« 愛知万博・ギリシャデー | Main | 『ピロクテーテス』 2005年05月27日(金)~28日(土) »