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November 22, 2004

メディアコンプレックス

見てきました。野外特設舞台だったのですが、開演前からにわか雨が降り出し、合羽を着込んでの観劇。ときおり聞こえる雷鳴が、効果音なのか本物なのか判別つかず、迫力がありました。
(写真は開演一時間前の会場の様子。雰囲気だけでも…)

物語と感想

エウリピデスの「メディア」とはちょっと違った筋書き。

イアソンはコリントスの王女グラウケと結婚しようとしている。コロスたちは「野獣のような男」と非難するが、イアソンと離れたくないメディアは、クレオン(コリントスの王)に「十年連れ添った夫婦であることを認め、離れ離れにしないで欲しい」と訴える。
クレオンは「他の女の夫である男と娘を結婚させるわけにはいかない」として、「二人とも国外へ去るべし」と命ずる。これを知らないイアソンは、「さっきは悪かった」と一度はメディアの元に戻り、愛を確認し合うが、コリントスを出て再び放浪することはゆめゆめ考えていない。

そこへ、「娘のグラウケが毒を飲んだ」と動転したクレオンが現れる。「娘が死ぬ思いまでして思った相手なら、結婚させないわけにはいかない」と前言を撤回。イアソンは「結婚か、死か」と迫られるが、「子供も一緒でなければ結婚も王位も要らない」と条件を出し、これをクレオンに承諾させる。

クレオンの違約とイアソンの裏切りの結果、メディアは一人国外追放を受ける羽目になる。「この国に正義はないのか、自身の都合が正義となり、あと付けの論理を作り出すのか。それで恥ずかしくないのか」と怒り狂い、グラウケ殺害に及ぶ。

殺害の場面では、グラウケも舞台に登場し、メディアとの直接対決シーンとなっていました。子殺しはあったのかどうか舞台上でははっきりしません。クレオン、イアソンが登場して嘆きのうちに幕、となるのですが、この舞台でメディアが果たしたのは、イアソンへの復讐というだけではなくて、都合よく法や正義を作りかえる身勝手さへの怒りの表現だったのだと思われました。神がかり的な狂気でした。

装置、衣装など

日本語電光字幕つき。舞台にはチベットのタルチョ(経文を書いた布)に似た、布を巻きつけた紐が張られ、線香が焚かれています。衣装や動作、音楽には韓国色が表されているようで、堪能しました。一曲だけ、「ヴァンゲリスだ!」とばっちり分かってしまったものがあって、興が削がれました。そこだけちょっと残念。

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