2008年12月16日

87. Περιπέτεια στη Μάνη

87. Περιπέτεια στη Μάνη マニの冒険

著者:Ελένη Κολέθρα
出版社:Δέλτος
総語数:6,200語
頁数:本文29ページ
読了日:2008年12月16日

「友達のアナを訪ねて、マニ半島の村にやってきたアリキ。アナの小さい娘カテリナや、マニで知り合った男の子たちと楽しい夏を過ごしている頃、村で見知らぬ英国人が目撃される。アリキたちが海岸沿いの洞窟を探検するうちに、事件が…」

初めて読み終えたレベル4の本。このレベルは、まださすがにスラスラと読み進めるのはきついです。分からない単語を飛ばすと意味が取りにくくなるし、意味を考えながらだと、リズムよく読めません。
通勤の細切れ時間に読んでいたんですが、10分や15分では場面も細切れになってしまい、全然面白くありませんでした。9月に読み始めたはずなのですが、その後放置…。

で、今日まとまった時間を取って読んでしまいました。後半はわりと面白かったです。いろいろと事件も起きたし。
少し複雑な話は、集中して読まないと細かい人間関係などがつかみにくくなる、と思いました。やはり手ごわいです、レベル4。

5年ほど前に、Ελληνική μυθολογία Οι Θεοί という本を知人に頂いて読み始めたんですが、当時どうにも読みすすめられなくて挫折。実はこれもレベル4の本だったんですよね。読めないはずです。今なら読めるかな。チャレンジしてみようかな。

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9月に 81. Μύθοι と同じものを読んだので、これを86冊目にカウントしました。

2008年12月15日

単語の覚え方と語源辞書

英単語を覚えるのに語源を意識するとよいと言われますが、ギリシャ語を覚えるのにも有効です。

現代ギリシャ語には他の言語からの借用語(外来語)も多いので、思わぬことが理解につながって忘れにくくなることがあります。

例えば、φανέλα ファネラと πουκάμισο プカミソ。

φανέλα はTシャツなどのニット地のシャツで、πουκάμισο はボタンで止めるタイプのシャツ(ワイシャツ)なのですが、私はこの二つがいつまでたっても覚えられませんでした。ていうか、ファネラって何!? なんでシャツがプカミソなの? μπλούζα (ブルザ)はブレザーじゃなくブラウスのことで、ブレザー(ジャケット)は σακάκι (サカキ)って言うのね(涙)…と、ギリシャ語の服飾関係の言葉はなじみのない単語ばかりで、しょっちゅう混乱しています。

さて、φανέλα と πουκάμισο に戻るのですが、たまりかねてこれらの言葉を希希辞書で調べてみると、語源としてそれぞれ次のように載っていました。(Λεξικό της κοινής νεοελληνικής より)

φανέλα,η [βεν. fanela < ιταλ. flanella < γαλλ. flanelle < αγγλ. flannel]

πουκάμισο,το [< υποκάμισον `ρούχο κάτω από την καμίσα΄ < υπο- + *καμίσ(α)]

これを見ると、φανέλα ってのはベネチア語の fanela から来ていて、元をたどると英語の flannel が語源らしいことが分かります。フランネルなら聞いたことがあります。念のため調べてみると、「平織またはあや織の、柔軟で、軽く、布面をややけば立たせたもの」…だそうです。うーん、Tシャツは平織じゃないけど、軽くてふわふわした感じの布なのね、というイメージはできます。
一方 πουκάμισο のほうは、もともと υπο + καμίσα って形だったみたい…というのが分かります。ざっくり抜粋してしまってるのですが、この後も読んでいくと、 καμίσα はラテン語の camisia で、もっと遡るとアラビア語にたどり着くようです。もしやと思ってキャミソール camisole の語源を、今度は英語の語源辞書で調べてみると、同じくラテン語の camisia (シャツ、チュニック)にたどり着きました。キャミソールとプカミソは語源が同じだったんですね。

こうやって調べてみると、なんのことやら意味の分からなかった φανέλα と πουκάμισο にも、なんとなく思い浮かぶものができました。φανέλα ときたら、ちょっと柔らかい手ざわりのシャツ。πουκάμισο と聞いたらキャミソール(笑)をイメージするようになっちゃいましたが、一般的なシャツのことなのね、と納得できるようになりました。

語源を調べるのによく使っているオンライン辞書は、以下のものです。

Λεξικό της κοινής νεοελληνικής
 http://www.komvos.edu.gr/dictionaries/dictonline/DictOnLineTri.htm

Online Etymology Dictionary
 http://www.etymonline.com/

他にも、イタリア語やトルコ語由来、アラビア語由来の言葉など、出自が納得できると、そうでないときより覚えやすくなるように思います。もちろん、古代からのギリシャ語が今でもそのまま使われている例もたくさんあります。そういう単語の場合は…、諦めてそのまま覚えます。(笑)
いずれにしても、これだけのことがオンラインで調べられてしまうのはありがたいことです。

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