2006年01月29日
獣珍 「テーバイを攻める7人の将軍」
桜美林大学での「獣珍」公演を見てきました(1月28日昼の回)。
予習不足で、原作は初めのほうしか読めずに行ったんですが、面白かったです。
「テーバイ攻めの七将」といいながら(アルゴス方の)七将軍が一人も登場しないこの舞台。中心になっているのは、テーバイの七つの門を攻める将軍たちの様子を伝える使者と、それを聞くエテオクレス(テーバイ王)とのやり取りです。台詞中心で、しかも長台詞が多いのでどうなるのかな、と思いましたが、うまく処理して観客を飽きさせない工夫が凝らされていました。意外にも、テキストはほとんど改変しないでアイスキュロスに忠実に上演されてました。
オープニングは出演者すべて登場してのダンス。過去にダンスの公演もしているらしく、早く先が見たくなるような導入の仕方です。
台詞回しや演技は、とても上手、という訳には行ってないのですが、演出が面白くて楽しめました。
例えば、舞台の使い方。縦8m、横8m、高さ4mで作られた八角形のテントの中心に、正方形の白い舞台があり、観客はそれを取り巻く形です(写真)。舞台の四隅には照明を収納する箱がありますが、この上にも役者が乗って演技空間として使うので、立体感が出ていました。
コロスの場面や報告のシーンでは、コロスたちの身体を使ってマイムをし続けるので、つまらなくなりません。
恐竜の骸骨のようなお面をかぶって、役や神像を演じ分けるやり方も面白かったな。
見に行ってよかったと思える舞台でした。
公演情報
http://www15.plala.or.jp/migrant615/newpage5.html
脚本:アイスキュロス
訳 :池田黎太郎
演出:中村崇人
場所:桜美大学町田キャンパス内 けやきの広場、獣珍テント内
2006年01月27日(金)~30日(月)
上演時間:1時間30分
スタッフ
脚色・演出:中村崇人/舞台監督:堀川輝幸/舞台監督助手:小椋史子/舞台美術:中村崇人/テント設計:油科美穂/照明:宮西舞/音響:てち(ドレッシングポップ)/音響サポート:永友茜/小道具:渡邉景子/衣装:浅井唯、青柳いずみ/宣伝美術:渡邉恵子/制作:吉澤和泉、林あきの/協力:横田修(タテヨコ企画)、渡邉智/企画製作:獣珍
キャスト
エテオクレス:堀川輝幸/使者:下村界/コロス1:野中さやか/コロス2:北島莉恵/コリュパイオス(コロスの長):油科美保/アンティゴネ:加藤華子/イスメネ:明石伶子/布告使:山田貴大
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